鑑賞者参加型 インスタレーション作家 林伸明
鑑賞者参加型 インスタレーション作家 林伸明 のブログです。 過去の作品、今後の出品予定をお知らせします。 よろしくお願いします。    なお、このブログは、125%に拡大すると見やすくなります。
画家たちの戦争…山田諭学芸員の講演 その3(北脇昇3)
鑑賞者参加型アート インスタレーション作家 林伸明 です。
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2回にわたって、北脇昇

クォ・ヴァディスを紹介した。

戦後の出発時。右の荒野か?

左の民衆か? 足元の殻か?

北脇の答えは左の民衆だと。


北脇昇①

北脇は、この絵を描くのに

なぜ、終戦から4年も

かかったのか


北脇が戦中描いた作品に

その答えがある。


北脇昇②

1940年作「(A+B)²の意味構造

この絵の右側は(A+B)²

図形にしたもの。

左側は(A+B)²を分解した

A²+B²+2ABを図形にしたもの。

絵の真ん中にがある。

戦時中のこの時代に

いかに科学的な見方が

できていたか
がわかる。


北脇昇③

ところが、同じ時代に

こんな絵も描いている


1937年作「空港」。

カエデの翼果を戦闘機にみたて

爆撃の様子と、墜落しながら

ハンカチをふる
作品。


これは、南京爆撃の際

墜落する戦闘機のなかで

「天皇陛下万歳」と

ハンカチをふった梅林中尉


の話がもとになっている。


一方で科学的な見方をしながら

一方で日本の侵略戦争の

本質が理解できなかった


だから、クォ・ヴァディスを

描くのに4年もかかって

しまったのだ。


こうした画家たちが多かったなか

終戦の年に新たな作品を

発表できた画家たちもいる


来月、北川民次をとりあげる


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画家たちの戦争…山田諭学芸員の講演 その2(北脇昇2)
鑑賞者参加型アート インスタレーション作家 林伸明 です。
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前回は、戦後の出発にあたって

右の荒野か、左の民衆か、

足元の殻にこもるか、

クォ・ヴァディスどこへ行く?

と投げかけた北脇昇の作品を紹介。


北脇昇①

男が選択したのち、

次に選択するのは

後ろに並ぶ私たち

ここまでが、一般的な解釈。



山田氏は、北脇昇が自らの

答えをもっていた
と解釈。


山田諭 講演


それは北脇の遺品から

この作品と同名の小説が

発見されたから。


キリスト教が弾圧されたとき、

弾圧から逃げる聖ペトロが、

郊外でイエス・キリストと出会う。

ペトロがイエスに

「クォ・ヴァディス」と訊ねたところ、

イエスは、ペトロが民衆のいる

ローマを離れるなら
自分がローマに

行って「再び十字架にかけられる」


と答えた。

これを聞いたペトロが、

再び民衆のいるローマ戻り

殉教することに。


つまり、山田氏の解釈では

北脇昇の答えは、

左の民衆の列
だったと。


今回は、ここまで、次回は

北脇がこの作品を描くまで

終戦から4年もかかてしまった

のは、なぜか
。ここに迫る。


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画家たちの戦争・・・山田諭学芸員の講演 その1
鑑賞者参加型アート インスタレーション作家 林伸明 です。
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昨日、職美展の企画で

名古屋市美術館

山田諭学芸員の講演に参加。

山田氏のことは、

2013年1月29日のブログ参照。


北脇昇①

戦前・戦中・戦後を生きた4人の

画家をとりあげ、

戦争とどう向き合ったか

戦争が表現にどう影響したか

などを考察した。

順次、その内容を紹介する。

今回は、北脇昇第1回

1949年クォ・ヴァディスをとりあげる。

背中を向けるのは復員兵か?

足元に左右の道標が立ち、

には、黒い雲から

激しい雨が降る荒野

には赤旗を振る民衆の列

さらに足元左には、

巨大なかたつむりの殻

クォ・ヴァディスとは、

ラテン語で どこへ行く?

戦後の出発点を描いた作品。


と、ここまでが、一般的な解釈。

山田氏は、その先を読んだ

それは、次回このブログで紹介する。



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